栄養相談のご案内
当院では、以下の皆さまを対象に、管理栄養士による栄養相談(栄養食事指導)を実施しています。
1)疾病の治療ため、または進行を抑制するために、医学的に食事療法が必要であると医師が判断した方
肥満や糖尿病、腎臓病、消化管術後の自宅療養など、食事療法が重要な場合に、専門の管理栄養士の相談を受けるように、医師が勧める場合があります。
これは、日々の食生活の中で、個々に応じた適切な食事療法を実践していただくことで、疾病の進行を抑制したり、良好な状態を維持することを目的としています。
特に、生活習慣病などの食事療法が治療の柱となる疾病の場合は、食事療法が治療そのものに大きく貢献する場合があります。自分に合った食事療法について詳しく知りたい!という方も、診察の際に医師にお声がけください。

2)普段の食事や食生活について相談したい方で、医学的にもその必要性があると医師が認めた方
普段の食事面の困りごとで相談したいと思うことがありましたら、診察の際に医師にお声がけください。
例)「最近、痩せてきた」、「食べ物の通りが悪い」などの訴えがある場合
医師により、それらの症状が特定の病気によるものではないことを諸検査で確認しつつ、栄養相談では食べやすい食品や料理のアドバイスを行い、低栄養に陥ることを防ぎます。

例)テレビやネット情報を元に、厳しい食事制限をひたすらがんばっている場合
自分に合っているか否かわからないが、医師から「食事に気を付けて」と言われたので、色々な情報を元にとにかくがんばっているという方がよくみられます。
その方法が自分の病気の対応方法として適切で、その食事療法を長続き出来るのであれば、大きな問題はありませんが、そうではないケースがたびたびみられます。
栄養相談を継続している方で、自分にあった長続きできる食事療法をほぼ身に付けている方の多くは、「自分は食事療法を特にがんばってはいない」とおっしゃいます。もちろん、ご本人に確認すると、食生活での決まり事を日々実践しているようですが、そのくらい自然体である、ということの現れのようです。

※さいごに
1か月おき、2か月おきの継続的な栄養相談では、「テレビでこの食べ物が良いと言っていたけど、自分も食べていいの?」、「このサプリメントは自分にはどうかな?」など、様々な疑問・質問にも対応しています。
食べることは生きること、生活の質を支える大切な行いです。疾病のための食事療法は厳しいものになりがちですが、皆さまの生活の質を考慮した、バランスのとれた食事療法を提案して参ります。
当院の栄養相談は、自由診療(指導料等を自由に設定する方法)によるものでなはなく、国が定めた診療報酬制度(国が定めた医療機関の栄養食事指導料)によって実施しています。
